米金融危機で中国経済と中国株相場はどうなる?
米金融危機で中国経済と中国株相場はどうなる? 第1回
リーマン・ブラザーズの経営破たんなど、米金融危機の深刻化とともに世界の株式市場は大混乱に陥っている。中国株の代表的インデックスである香港ハンセン指数や上海総合指数も年初来安値を更新しており、先行きが見えない状況だ。
激震の根源である疲弊した米金融システムを救うための「金融安定化法案」が米国で可決され、公的資金を金融機関の資本増強に充てる仕組みづくりも始まろうとしているが、これらの対策によって米国経済が回復の兆しを見せない限り、対米輸出への依存度が高い中国経済、そして中国株相場が復活することはなさそうだ。
今後の米国経済の見通しと、その新興国経済およびマーケットへの影響について、マネックス証券チーフ・エコノミストの村上尚己氏に聞いた。
――米金融危機の影響で、中国株相場も大幅な調整が続いています。今後の見通しは?
すでに金融問題は米国だけでなく欧州にも飛び火しており、世界全体を揺るがしています。昨年までは中国、ロシアといった新興国の実体経済は、欧米の景気循環に影響されないデカップリングの状況が続くというのが一般的な議論でしたが、残念ながら今回の米国の激震はあまりにも大きすぎて、08年夏場から米経済失速とともに新興国経済が減速する「リカップリング」が起きています。
それが、中国をはじめとする新興国の株価もここまで下がっている最大の背景でしょう。今後の見通しとしては、おそらく下げるところまで下げるのだろうと思います。今回の世界的な景気拡大局面が2003年に始まったのだとすると、すでに日米の株価は10月8日時点でその水準まで調整しているので、新興国の株価も同様に2003年の水準まで総じて調整するリスクがあります。
もちろん新興国の経済成長率は先進国に比べて高いですが、高成長が続いても当然景気循環は起こります。
――米国経済が回復の兆しを見せない限りは、新興国株式相場も厳しいのではないかということですね。では、前提となる米国経済と米国株相場の見通しをお聞きしたいのですが。
来年には米国景気は底入れするというのが、わたしのメーンストーリーです。米国の住宅価格が下げ止まらないにしても、1年後ぐらいには下げのペースが弱まると見ています。米国で先ごろ銀行の不良資産を買い取るスキームとして「金融安定化法案」が可決され、その一部を銀行の資本増強に充てる枠組み作りも始まろうとしていますので、金融機関の破綻懸念が和らぎ、資金の目詰まりは解消されるでしょう。
焦点となるのは住宅価格の動向で、09年半ば以降に住宅市場の底入れが見えてくれば、すでに金融緩和によって金利は下がっていますから、株価も持ち直すのではないかと思います。
以上がわたしの考えるメインストーリーなのですが、このところあまりにも予想外のことが起きているので、今後の変化を注視しながら見通しを変えていく必要があるかもしれません。(文責:サーチナ・ファイナンス事業部)第2回|第3回
米国株相場の回復なくして、中国株相場の底入れはない?(Yahoo!ニュースより)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081020-00000022-scn-cn
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